eGFR計算・造影検査 腎機能チェッカー|CT(ヨード)・MRI(ガドリニウム)対応
血清クレアチニン・年齢・性別から eGFR(日本人向けGFR推算式)を計算し、CKD重症度区分(G1〜G5)を判定します。造影CT(ヨード造影剤)と造影MRI(ガドリニウム造影剤)について、ガイドライン上の eGFR 閾値の目安を参照できます。すべてブラウザ内で計算し、入力データは外部に送信せず、保存もしません。
🧮 患者情報を入力
必須
18歳以上の成人が対象です。
酵素法の値を入力してください。
任意体表面積の非補正eGFRを併記
Gd造影剤の投与量計算にも使用します。
📊 判定結果
年齢・性別・血清クレアチニンを入力すると、eGFR とガイドライン閾値の目安を表示します。
解説
eGFR(推算糸球体濾過量)の計算式(日本人向け):
eGFR[mL/min/1.73m²] = 194 × Cr−1.094 × 年齢−0.287(女性は × 0.739)
血清クレアチニン(Cr)は酵素法の値を用います。この式は 18歳以上の成人を対象とした推算式で、体表面積 1.73m² に標準化した値です。個々の患者の実際の GFR(mL/min)に近づけたい場合は、体表面積(BSA)で非補正した値も参考にします(本ツールでは身長・体重の入力時に併記)。
CKD 重症度分類(GFR区分):
| 区分 | eGFR(mL/min/1.73m²) | 腎機能 |
|---|---|---|
| G1 | 90 以上 | 正常または高値 |
| G2 | 60〜89 | 正常または軽度低下 |
| G3a | 45〜59 | 軽度〜中等度低下 |
| G3b | 30〜44 | 中等度〜高度低下 |
| G4 | 15〜29 | 高度低下 |
| G5 | 15 未満 | 末期腎不全(ESKD) |
※ CKD の重症度は本来、原疾患(C)・GFR区分(G)・蛋白尿区分(A)を組み合わせた CGA分類で評価します。本ツールは GFR区分のみを表示します。
造影剤とeGFRの閾値(ガイドラインの目安):
- 造影CT(ヨード造影剤):経静脈投与では eGFR 30 未満で造影後急性腎障害(PC-AKI/CIN)への説明・予防策(輸液など)の対象とされます。経動脈投与ではより高い eGFR でも注意が必要です。ビグアナイド系糖尿病薬(メトホルミン等)は乳酸アシドーシス予防のため一時休薬などの処置が推奨されます。
- 造影MRI(ガドリニウム造影剤):eGFR 30 未満では腎性全身性線維症(NSF)を考慮し、可能な限り使用を避け他の検査法での代替が望ましいとされます。代替困難な場合はキレート安定性の高い環状型製剤を注意深く使用します。eGFR 30以上60未満では利益と危険性を慎重に検討します。
※ シスタチンCによる eGFR、小児のGFR推算式には対応していません。SGLT2阻害薬など他の休薬対象薬については施設の薬剤部・医師にご確認ください。
▶ 造影剤量・注入プロトコルの計算は 造影剤クイック計算ツール へ。
📝 RT-Lab について(note)
RT-Lab は現役の放射線技師が AI を活用して開発しています。開発の舞台裏や「放射線技師 × AI」の実践を note で発信中です。
noteで読む →参考
[1] 日本腎臓学会. 日本人向けGFR推算式(血清クレアチニンによるeGFR). CKD診療ガイド.
[2] 日本腎臓学会・日本医学放射線学会・日本循環器学会. 腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018.
[3] 日本腎臓学会・日本医学放射線学会. 腎障害患者におけるガドリニウム造影剤使用に関するガイドライン(第3版・2024年5月).
[2] 日本腎臓学会・日本医学放射線学会・日本循環器学会. 腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018.
[3] 日本腎臓学会・日本医学放射線学会. 腎障害患者におけるガドリニウム造影剤使用に関するガイドライン(第3版・2024年5月).
本ツールは計算補助を目的とした参考値を提供するものであり、医療機器ではありません。eGFRは血清クレアチニンによる推算値です。造影剤使用の適応・製剤選択・休薬の判断は、患者の状態・腎機能・検査目的および施設のプロトコルに基づき、医師・診療放射線技師の判断で決定してください。